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Kagoshima Aishinkai

針灸室

針灸室スタッフ

針灸師:白坂

助 手:西木場 吉村

私たちは、患者様の痛みに対して、東洋医学的治療を行っております。

針灸室紹介

大隅鹿屋病院針灸室では、慢性的な痛みの治療の一環として東洋医学の一つである針灸治療を行っております。たとえば、脊椎や関節等の加齢による変形性の痛みは、現代医学でもなかなか治療効果をあげられないことがあります。また、肩こりや腰痛、神経痛も慢性になれば劇的な治療効果を期待するのが難しくなってきます。そのようなときに、三千年の歴史ある東洋医学的針灸術を行えば、慢性の痛みの除去や軽減に効果を奏することが多々あります。但し、当院は東洋医学に偏った治療をするのではなく西洋医学と緊密な連携をとりながら、総合的に治療いたしておりますので安心です。針治療は基本的には電気針治療になりますが、ペースメーカーを装着しておられる患者様は通電しない置針法という治療を行います。

実際の針灸治療風景

東洋医学治療を当院で希望される場合は、初診の患者様は受付で係りの者にその旨を申し出て下さいませ。治療は、まず外来で医師の診察を受けて頂いて、レントゲン等の検査をされた後に病状に応じて針灸の指示箋が出されます。そして、それに基づいて針灸の治療が行われます。初診の患者様におかれましては、針灸の指示箋をもらうための医師の診察は、原則として月~土の午前中、もしくは夕診帯にお願い致しております。

大隅鹿屋病院では、医師による医療講演と共にパラメデイカルによる地域に根ざした健康教室を公民館等で行っております。当針灸室の健康教室は、ハリやお灸の話の他に、体験コーナーとして希望者には実際に針灸治療も施術しております。

ハリとお灸は、なぜ効くのでしょうか?

針灸医学には、独自の漢方理論がありますが、その治効原理を現代医学の立場から立証しようとする研究が盛んに行われています。では、その中のいくつかを簡単に説明しましょう。私たちの身体には、私たちの身体には、恒常性保持機能(ホメオスターシス)という働きが備わっています。これは、人体外部の環境の変化で身体に異常が生じても、生命活動制御機能が働いて、人体内の環境(血液、体温等)の値は一定に保たれるというものです。

針灸の治療効果について、簡単に説明しましょう

◎ 針治療の自律神経系への影響

私たちが針治療を受けることにより、身体内部はコリンエステラーゼの増加、血中アミノ酸の増加等が確認されます。これらの結果は、ステロイドホルモンが血液像に及ぼす影響に似ており、これらの事実から針治療はアレルギー疾患等にも効果があるとされています。また、針を特定の経穴(ツボ)に刺せば、胃腸の蠕動運動が盛んになり、食欲が増したり便秘が改善されるという報告がなされています。このことは、針刺激が副交感神経(自律神経)の働きに影響が大きいということです。

◎ 針治療の微少血管に及ぼす影響

針を身体に刺せば、その刺激で末梢の微少血管が一時的に収縮して、二次的にその部位の血管が拡張してきます。これは、針刺激により、血行が悪くなっている部位の循環が改善されて、筋肉内に蓄積した疲労物質の除去効果が上がり、肩こりや腰痛が軽減されます。また、末梢血管の循環改善により、鎮痛効果が増大します。

◎ お灸の血液像への影響

身体に灸刺激を加えた後は、白血球数が増加していることが認められます。また、マクロフアージ細胞が巨大化して、通常時の4倍程の大きさになります。これは、身体に侵入した細菌等の補食効果が強化されることを意味しています。つまり、風邪等の細菌性の病気に罹患しにくくなり、また化膿性疾患に罹っても治りが早くなります。

◎ お灸の循環系に及ぼす影響

灸刺激は温熱刺激ですから、施術部位の温度が上昇して、血管も拡張することは当然のことです。したがって、お灸をすれば末梢循環は良くなり、冷え性等が改善されます。

今まで述べた針灸効果を、医学研究者の理論で説明しましょう

◎ ストレス学説(汎適応症候群)ハンス.セリエ

生体は、どのような刺激であっても、刺激を受けると内分泌系(脳下垂体-副腎皮質系)において、一定の生体反応がみられます。これを、汎適応症候群といいます。これは、生体に刺激が加わると、交感神経が緊張して、アドレナリン系が活性化します。そして、視床下部から脳下垂体前葉にこの刺激が伝達され、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌が促進されて不快刺激に対しての防御態勢が整います。つまり、針灸という人為的、短時的な微量ストレスを生体に加えることによって、生体の防衛反応システムを利用して、病気を治癒に導くということです。

◎ メンキンの炎症論

「炎症」とは、身体細胞を侵す刺激に対して、高等動物が現す防衛反応の一つです。炎症時には、LPF(白血球増多因子)等の化学的因子が発生します。これは、「局所を犠牲にして、全身を守る」という免疫学的な含みを持つ重要なシステムなのです。つまり、灸刺激よって人為的微量な炎症をつくり出すことによって、生体の免疫効果を亢進させるという理論です。

針治療の鎮痛効果は、モルヒネ鎮痛と似ている

モルヒネ(アヘンに含まれるアルカロイド)が、強力な鎮痛効果を持つのは、人間の脳内にモルヒネに対するレセプター(受容器)があり、モルヒネがこのレセプターと結合することで、痛みを感じる神経細胞の働きが抑制されるからです。この、レセプターが人体の求心性神経路や大脳辺縁系に多く存在することは、以前より知られていました。

1975年には、豚の脳からエンケフアリンが初めて発見され、それ以来現在までにエンドルフイン、ダイノルフイン等、約20種もの脳内モルヒネ様物質が発見されています。針灸刺激を加えた直後の私たちの身体には、前述したような脳内モルヒネが多く分泌されていることが大学の研究機関等でも実験証明されています。つまり、針灸治療の鎮痛効果は、現在ではこの脳内モルヒネ様物質の分泌の影響が大きいと考えられています。世界保健機構(WHO)は、上気道炎、呼吸器、眼、口腔、胃腸、神経系、筋、骨格系疾患のうち、41疾患を針治療の適応疾患として認めています。

我が大隅鹿屋病院では、早くからこの針灸治療を提供してきましが、これからも、針灸が皆様の健康作りにお役に立てますよう努力してまいります。

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大隅鹿屋病院

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